雑音

かべうちの雑記 / 絵はほぼ版権 / 閲覧非推奨

コロナ手記②

感染記録後編です。元々病気にかかった時の非日常体験が割と好きな子供だったので緊張感が全くありませんが怒らないでください。

 

前編はこちら→コロナ手記① - 雑音

 

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*以下【】部分:自身のslackアカウントより引用。

 

 

●2/26(土):休み

この日、19日に会った子と電話をしました。症状を聞いてみたら「味がしない、匂いがわからない」と言ってました。

私もこの頃には寒気はほぼなくなり、代わりに咳と味覚障害が主な症状になってました。

しょっぱい、辛い、などの味の概要は理解できますが、それが何風の味付けなのか、食材がなんなのか、美味しいかどうかまで考えが及びません。味わうことがなく食事が終わってしまうので、食欲がそれほどありません。この症状が〜3/1ごろまで続いたため、家に残っていた味が気に入らないレトルト食品を全部食べ切ることに成功しました。

嗅覚は〜3/4ごろまで全く戻りませんでした。物悲しくはありましたが、こちらも症状があるうちは部屋の掃除やゴミ捨てがサボりがちになっていたのでむしろ助かりました。

 

また、常に気分が鬱々していましたが、症状なのか外に出られないストレスのせいなのかただ単に別問題なのかわかりません。ひたすらネットを見るか、血迷ってフィギアを売ろうとして梱包したりしていました。

 

 

●2/27(日):休み

お昼ごろ、保健所から電話がかかってきました。

・病院から通達があったこと

・諸々の緊急連絡先

・体温計や酸素濃度測定器(基礎疾患などある人はこちらの方が健康観察に有効な場合があるそうです)の貸出の是非

など一通り有益な情報を教えていただきました。なんだかどうぶつの森チュートリアルみたいだなあと思いながらぼんやり聞いてました。

また、病院を受けてからは健康観察の内容を専用HPに記入することを推奨されるメールが届くようになるのですが、保健所から電話がかかってきてからは音声案内による電話での対応(1日3回かかってくるので任意の時間に番号で回答)が必須になってます。こちらは個人のデータとして記録されているようで、1日以上スルーすると再度保健所からお咎めの電話がかかってくるので(きた)いくら面倒でも頑張って答えなければいけません。本当にたぬきちみたいです。

 

ついでに、私の住んでいる地域では救援物資セットを用意してくれているらしく、希望者には送ってくれるとのことだったのでお願いしてみました。「本日は日曜なので明日から手配いたします」と言われた時点でまあすぐには来ないだろうな〜と期待はしていませんでした。タダなので文句は言えませんが。

 

 

●2/28(月):リモート勤務

【お疲れ様です。

(中略)また昨日保健所から電話が来て、出勤について聞いてみたのですが、

「症状が無くなって+4日後から職場復帰可能」とのことでした。

今日はまだ咳などが出ているのでおそらく7日月曜日から事務所出勤可能になるかと思います。

 

また、今回 受診→コロナ陽性→保健所から連絡 と対応されましたが、

全体のニュアンス的に「コロナの疑いがあっても大事に至らなければ外出を避けて自宅療養で問題ない」

みたいな雰囲気でした。

外出制限の日数や対応など関してもHPに紹介されている以上の話はなかったです

(ただ保健所から電話の際は時間外の緊急電話番号など教えてもらえます。)。

ご参考になればと思います、よろしくお願いします。 】

 

この週は体調を考慮して3日間の勤務に変更。家での作業は集中力が本当に続かないのでとても苦手なのですがそこそこ頑張りました。

症状も前述の通り咳と味覚障害(と鬱)だけとなったのでslackでの経過報告もここで終了。白菜の在庫がなくなりました。洗濯物を取りに行くついでに玄関から外の風を吸い込みます。

 

 

●3/1(火):休み

具体的に症状がよろしくないわけじゃないのに体と心がぼんやり、しかし確実にしんどい。気分転換の方法がない。

落ち込んでて困り果て、pixivを漁ってるうちにたまたまあるユーザーのブログのリンクを見つけました。その人はSNSでははじけた態度しか取らない人でしたが、サイトの中には声を大にはしない静かな感情がたくさん記録されてました。

それを見て、自分も昔、米粒みたいな小さい字でに日記を書き殴ってたことや、Yahoo知恵袋で長文の質問を投げたときに気分が軽くなった時のことを思い出しました。誰にも何も打ち明けないで充実したふりして暮らす。そうできれば良かったんですが、心がある限りそこまで隠し通すことはどうしても出来ないんだなと思いました。

 

私もブログしよう。そう思ってよなよな布団の中でテストにあげるイラストを探してきたのが第一回目の投稿です。

 

 

●3/2(水):リモート勤務

咳だけめっちゃ出る。この頃から五感がほぼ帰ってきて、何味のものを食べてるかわかるようになりました。「ああ、醤油だなあ…」とかいちいち感心しましたが、以前1度失った味覚の解像度がどれほどのものだったかはもう思い出せませんでした。たった数日の話なのに。

 

 

●3/3(木):休み

お昼頃に保健所から電話があり、再度健康状態を聞かれました。結果「症状が落ち着く+4日」の条件に無事達したらしく明日から療養期間終了と告げられました。いや、まだ咳めっちゃ出るんだが…?と困惑してる時に佐川のお兄さんから電話があり、「明日支援物資を届けたいのですがご在宅の時間はいつでしょうか」とのこと。いや、明日終わるんだが…?

 

 

●3/4(金):リモート勤務

一応今日から外出許可出てましたが、念の為リモート勤務に。

10時ごろに保健所とは別の医療センター?的な場所から電話があり、「療養期間終了です」と再度告知されました。大事なことだから2回言ってくれたのかな。

お昼過ぎ、ケータイに佐川の不在着信が入っており、外を確認したところ…….どデカい段ボールが置いてありました。やっと….届いた!!!!!!!会いたかったよ!!!!!!もうワタシ出かけられるけど!!!!てかめっちゃ重いな君!!!!!!!!!!

中身はいくつか謎のチョイスが混じったぎっしり缶詰、トイレットペーパー、マスク、お茶、アルコールジェルなど。初日に欲しかったなと切実に思いました。久々に食べる菓子パンはとてもおいしく感じました。

夜、景気づけにコンビニにビールを買いに行こうかと思ったんですが、久々に人間(店員さん)と喋るのにちょっとビビってやめました。代わりにジョギングに行きました。

 

 

●3/5(土):休み

出かけました。この日改めて自覚したんですが、いや街…うるさいな!!!!!

元々音には過敏な体質なんですが、実は(憶測ですが)味覚・嗅覚が鈍った代わりに他の神経がさらに過敏になってしまったようで、療養期間中もBGMとして流す音楽すらうるさく感じて数日無音の中で暮らしていました。その結果…街中のノイズや人の声に耐えられなくなってしまったようで…イヤホンを片時も外せませんでした。ちなみにこの過敏っぷりは今もまだ残ってます。やめてくれ。

 

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…という感じでじわじわと日を跨いで今日に至ります。半月引きこもっていたらいつの間にか外は春。虫にでもなった気分です。

ボロアパートの1K暮らしなので、通勤するくらいの運動は日々してないとあっという間に体が鈍ってしまうなあと痛感しました。体重の変化は大してなかったですが顔だけやや丸くなった気がします(数日ジョギングしたら戻りました)。用事がなくてもぼっちでもとりあえず外気は浴びておこう。